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報道されたトラブル

ペット火葬・葬儀に関する記事

2008年6月18日 正しい業者の見極めを [ 産経新聞 ]

ペットブームを背景に、ペット霊園や火葬業者が急増している。これに伴い、霊園の設置や料金を巡るトラブルも増加新しい業種だけに法的規制がないことも一因だがペットのへの考え方は人それぞれということもあり、悩ましい問題となっている。(平沢裕子)

■正しい業者の見極めを  煙はほとんど出ない
人の墓地や火葬施設の開設は墓地埋葬法で規制されているが、ペット霊園を規制する法律がない。このため、住宅街などへの霊園設置をめぐり住民とのトラブルが頻発しており、条例などで規制する自治体が増えている。
東京都板橋区では今年4月ペット火葬場を住宅街から50メートル以上離す規制を盛り込んだ改正条例を施行した。ただ、すでに建設中の火葬場には適用されないため、周辺住民が同月「火葬炉から出るにおいや煙で健康を害する恐れがある」などとして、建設差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。山腹など住宅から離れた場所でも霊園や火葬場の設置に地域住民から反対の声が上がることは少なくない。火葬炉を製造・販売する大和ファーネス(奈良県可香芝市)代表の浜田信之さんは「工場と違ってペットの火葬炉はほとんど煙が出ないがどこに設置する場合でも反対の声はある。ただ、いったん設置されれば、利用者は反対した地域の住民であることも多い」と対応の難しさを感じている。

■難しい線引き
ペット霊園と同様に最近増えているのが、火葬炉を搭載した車でペットの訪問火葬を行う移動火葬業者をめぐるトラブルだ。全国の消費者センターには「広告料金より高い金額を請求された」「一体だけと言ったのにほかと一緒に火葬された」「引き取ったペットを供養せず行政などへごみ処理として横流ししている」などの相談が寄せられているこうした事態を受けて昨年1月、移動火葬業者が「日本ペット訪問火葬協会」(東京都世田谷区)を設立。現在8社が加盟しており、利用者が安心してサービスを利用できるための情報提供などを行っている。理事長でペット葬儀会社「ジャパンペットセレモニー」(同)代表の藤本政光さんは「悪徳業者をなくすためには、何らかの法的規制は必要。ただ、宗教行事とかのからみもあり、規制だけで解決できないことも多い」と指摘する。どこまでを悪質とするか線引きが難しいケースも少なくない。以前、「ハムスターのお骨が前に利用した時は真っ白だったのに、今回は黒ずんできた」との相談が寄せられた。火葬時の炉の温度が関係しているとみられるが、ペットの種類や焼却炉によってお骨の状態は異なることもあり、一律の基準を設定するのは難しいという。藤本さんは「核家族が進む中、ペットの死は子供たちに生や死を考えさせる唯一の機会になっている面もある。葬儀をすることでペットのを失った悲しみから立ち直る人も多い。大事なペットとのお別れで嫌な思いをしないためにも正しい業者を見極めて利用してほしい」と呼びかけている。

■断る勇気も必要
日本ペット訪問火葬協会は、サービスを利用するに当たり予約時に1総額、2体重が分からない場合は範囲内の価格設定、3オプション料金の設定がある場合は事前に内容と価格−を確認し、さらに業者が訪問した際に、火葬前にもう一度、総額プラン、火葬のながれを確認するよう呼びかけている。
藤本さんは「できれば複数の会社に電話で問い合わせをしてから利用する業者を決めたほうがいい。もし、予約時と訪問時で内容が違うなど納得がいかないときは、断る勇気も必要」とアドバイスする。

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有識者コメント

ここでは業界の有識者にお願いし記事についてのコメントを掲載させていただきます。もしものとき飼い主様が安心してお見送りができるように参考にしていただければと思います。

コメント

 先ず始めに近年のペットブームを背景に飼育環境が整った現代社会では家族同然に飼育されている飼い主様も多く、亡くなった時には当然家族として扱い、人と同様に火葬する方が増え、依頼主の要望に合わせプランも多様化されております。
 一般的にペットが亡くなると一般廃棄物としての処理されます。自治体によっては動物専用の火葬炉持っているが、多くの自治体はゴミとして処理されます。では民間業者と自治体では具体的に何が違うのか。自治体では火葬時に立ち会うことができない、返骨されない、合同で火葬される等、自治体により対応は様々です。手厚く見送るには民間業者を選択する方が良いと思いますが、プランも価格も様々ですので事前に確認して依頼する必要があります。
 民間業者の中には火葬車、固定炉(ペット専用の火葬場)、または両方を持つ業者が存在しますが、固定炉は敷地内に火葬炉を設備しペットの火葬を行うわけですから、近隣住民との問題は真摯に考えなければなりません。煙の問題は火葬炉の構造、燃料、焼却物により複雑ですが、簡単に言うと燃焼温度、酸素濃度、滞留時間のいずれかが適正値から外れると煙として排出されるわけです。
 煙に対する苦情は人間の火葬場でも起きている代表的なトラブルです。目に見える原因でイメージしやすいトラブルだけに事件が発生すると報道されやすいのも特徴です。しかし、火葬炉の性能も向上し人間の火葬場では悪臭が周辺に漂うというケースは、現在ではほぼ根絶されています。

 ペット用火葬炉はそのノウハウをベースに開発され、焼却炉ではなく火葬炉としてのノウハウのあるメーカーが設計した火葬炉であれば、モクモク煙が出たり、匂いを発するようなケースは殆どありません。トラブルを生み出す火葬炉は、火葬炉としての性能基準を満たしていない焼却炉である可能性があり、これを使っている業者はペット葬儀社ではなく、環境に配慮しない廃棄物処理業者ということになります。煙を抑えるためにはそれなりの設備が必要で、火葬炉の体積に応じた体重内の火葬を行い。温度管理を徹底する等の配慮が必要です。

回答者:藤本政光 様

藤本政光【回答者の役職・経歴】

一般社団法人日本動物葬儀霊園協会 理事
株式会社ジャパンペットセレモニー代表取締役

動物供養協議会会員

■リンク

株式会社ジャパンペットセレモニー
せたがやペット斎場
一般社団法人日本動物葬儀霊園協会
動物供養協議会


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