火葬炉の基本構造
先ずはじめに当社で制作する火葬炉の火葬炉設計基準は、ばいじん0.03g/Nm3以下、窒素酸化物100ppm以下、塩化水素50ppm以下、硫黄酸化物30ppm以下、ダイオキシン類1ng-TEQ/Nm3以下設計され関係法則及び条例を遵守し、規制値を十分に満足する性能を有するものです。
設備、機器構成については、火葬炉本体、送風機、1次2次バーナー、燃焼管理計器、エゼクターで構成される。炉本体は、バッチ式一括処理型燃焼方式で、1次燃焼室から発生した未燃焼ガスはバーナーにより昇温された2次燃焼室で、適当な間隔で設けられた燃焼用吹き出しノーズルから強制通風することにより、未燃焼ガスを完全燃焼させる構造とします。
自治体による一般的な処理方法と法規制
廃棄物処理法によると一般的にペットの遺体は廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条により廃棄物とされ市区町村の清掃科等が担当し処理がなされている。お住まいの市区町村によっては動物専用の火葬炉を有し、有料で火葬を行っておりますが、通常は一般廃棄物とともに焼却されているようです。またペット専用火葬炉で焼却できるが個別で火葬できるところから合同のみの取り扱いで遺骨の返却ができないところ、あるいは拾骨に立ち会うことができないなどサービスは様々のようだ。
近年では動物飼育環境が整い、様々なペットのサービスが発展してきた。このことにより民間のペット葬儀業者は増え、ご自宅にいながらサービスを受けられる火葬車による訪問火葬サービス、または固定式の火葬炉を設置し、墓地、納骨堂などの設備を有し総合的にペットのお見送りができる施設等ができはじめた。このことで民間施設と近隣住民とのトラブルも増え各地で厳しい条例ができはじめた。
先ずペットの葬祭業として該当する条例は、市区町村により様々のようだ。条例が施行されているところ、されていないところが存在し法整備が整っていないところがほとんどだ。では条例が施行されている自治体を比べるとその内容に大きな温度差がある。火葬車に例を挙げると名古屋市では認可制つまり条例に当てはまる条件をクリアすれば火葬車の運行ができる。近年施行された相模原市、志木市のように火葬車の運行が現実的に不可能に近い大変厳しい条例を施行した自治体もある。もちろん設置式火葬炉の場合ははさらに厳しい条件が付け加えられているようだ。
今後ペットをお見送りを希望する飼い主様は増加すると予想され、法的整備のかじ取りを間違えると国民の混乱を招く結果になってしまう恐れがある。
火葬車or固定炉!? 自分の考えに合った業者選び
以前はペットが亡くなると自宅の庭に、田畑に埋めたりするということが当たり前のように行われておりました。しかし近年においてはペットを飼育する家庭環境の整備や飼い主の意識が変わりペット霊園や火葬車に依頼をして火葬をする飼い主が増えてきました。火葬を行うことは公衆衛生上の上でも意義があります。
先ずペットの火葬には大きく分けて個別火葬、合同火葬と2種類の方法があります。個別火葬は一体ごと単独で火葬され遺骨の返却がなされている。合同火葬の場合は、他のペット一緒に合同で火葬されるため遺骨の返却がなく合同墓地に埋葬される場合がほとんどだ。
火葬方法とは別に人と同じように見送りたいという場合は、僧侶にお願いしお葬式をする場合があります。お葬式を執り行うタイミングも通常は火葬前に執り行うが、飼い主の事情により行えない場合は供養祭など利用しご遺骨の供養を行うことも一つの選択肢としてある。
固定式火葬炉(霊園・寺院が該当)の特徴
固定式の火葬炉を有している寺院、霊園等の施設はお別れ室、拾骨室、合同墓地、納骨堂等が完備され、総合的にサービスが受けられるのも特徴だ。寺院では各宗派の教義に基づくお見送り、人で言う一般的なお葬式のペットバージョンということであろう。その他の施設においては、各社それぞれに特色があり、フラワーセレモニー等が儀式として代表される。
施設によってはお迎え車があり送迎を行っているが、ペット以外に飼い主の送迎ができるかどうかは各社様々だ。基本的には持ち込む場合が殆どのようだ。
訪問火葬(火葬車)特徴
動物専用の火葬炉を搭載した車両がご自宅まで出張し火葬を行う。または菩提寺の境内で火葬を執り行うこともできます。火葬車両は中型犬まで対応できる軽自動車タイプから大型犬まで火葬できるバン、トラックタイプがありペットの体重または駐車スペースのことから配車できる車両が異なりますので詳細は各業者に直接確認しましょう。火葬車を利用する利点は霊園に遺体を運ばなくて済むというところだろう、諸事情で夜間の依頼になってしまっても対応してくれる業者が多く、核家族が進み共働きの多い現代社会では利用者も多い。また相模原市、志木市のような市区町村の条例により現実的に火葬ができない地域もあるでこの場合、条例がある地域は最寄りの役所に、または業者に確認を取りましょう。
火葬車・固定炉両方を持ち合わせた業者
火葬車と火葬場の両方を持ち合わせた業者も一部あり、状況に合わせて火葬車の配車も可能だ。両社とも提携寺院が多く最寄りの寺院境内へ火葬車を配車することもできる。
藤井伴明様にお話をお伺いいたしました。
サントイ株式会社代表取締役 四日市ペット斎場代表
一般社団法人日本動物葬儀霊園協会